Glossary of Terms 用語解説

 

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 日本語からの索引

aerial root エリアル・ルート(気根)
(図を参照して下さい)
生育培地の上にでた根、カトレヤの場合には鉢の外に張る根を指します
空気を呼吸していると言われています
Any root produced above the growing medium.

 

aeroponics アエロポニックス(空中栽培)
アエロポニックス(空中栽培)は噴霧耕栽培ともいわれ、生育のための基材を使用しない水耕栽培の一種で、これには主として根に噴霧する方法(RMT - Root Mist Technique)と、養液をより細かな粒子の霧にして、根を湿らせる方法(FFT - Fog Feed Technique)があります。
一部は種や根からの発芽に使用されます。
植物の根は湿度100%程度に保持された空中に伸びて微細な粒子の養液の霧で育まれます。
この空中では根が充分な酸素をとることができ、それによって新陳代謝が増加し、土の10倍の生長効率が報告されています。
そして、蒸発による水の損失は殆どありません。
この FFT はカトレヤなどの栽培に適した方法であると考えられます。しかしながら、養液をより細かな粒子の霧にする特殊な装置が必要になることや、栽培にあたっての詳細が不明な点が多いなどの問題から、まだ一般的ではありません。
本文も参照して下さい。

Aerated Flow Technique AFT(湛液型循環式の改良型)
A modified version of DFT. Here, the nurtient solution is profusely aerated by special mechanisms. The Japanese "Kyowa Hyponicxa Technique" is somewhat similar to AFT. Excellent for growing both leafy and fruit crops.

 

alba アルバ(白質)
白質、白色の花

anther アンサー(葯、葯蓋、花粉ぶくろ)
(図を参照して下さい)
stamen 雄ずいの先端部の嚢状のもので花粉を含んでいます
The part of the stamen containing the pollen; the end of the column.

 

apical meristem culture アピカル・メリステム・カルチャー(成(生)長点培養)
shoot apex culture シュート・アペックス・カルチャー(茎頂培養)とも言います。植物の茎の成(生)長点を実体顕微鏡の下で直径 1mm 以下に切り出して、培地で培養して、植物体まで育成する培養法を言います。このようにして増殖された植物を mericlone(メリクロン)と呼びます。
ラン科の場合には protocorm プロトコルムという形態を経て植物体がえられます。

 

backbulb バックバルブ(バックバルブ)
(図を参照して下さい)
新しく成長しているバルブ(リードバルブ)に対して、それ以外のバルブをバックバルブといいます。なお、葉のあるバルブをグリーンバルブと呼び、葉のない古いバルブをバックバルブと呼ぶ向きもあるようですがこの使い方は正式ではありません。
An old pseudobulb behind the part of a sympodial orchid that is actively growing. Although there may be no leaves the presence of undamaged "eyes" is a sign that growth is possible.

 

bark バーク(樹皮)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、現在、最も使用されている材料の一つです。松(pine)やモミ(fir)の樹皮が使われます。パルプ用の製材の際にはいだ樹皮を砕いて、大、中、小、の大きさのものを売っています。発育の旺盛な根のでやすい株を植えるのに適しています。新しいバークは保水性に乏しいので、この点の配慮が必要です。白糸菌がでやすい性質があり、消毒済みのものを購入し、他の有機物との混用は避けた方がよいとされています。ネオソフロンなどの商品名で売っています。

 

basket バスケット(バスケット植え)
杉の木枠や合成樹脂のバスケットなどに植え込む方法あるいは植えられたものを言います。ランの植え方としては鉢植え(pot)、着生植え(mount)、バスケット植え(basket)があります。

 

bifoliate バイフォリエート(バイフォリエート)
2葉をつけるもの、(1葉をつけるものはunifoliate ユニフォリエート
カトレヤには unifoliate ユニフォリエート のものと bifoliate バイフォリエートのものと2種類があります。一般的には、1葉をつけるものは花が大きく着花数が少なく、2葉をつけるものはバルブが棒状で多数の花を付けるものが多く、花弁はより肉厚で、どうゆうわけか唇弁の形にバチの形が強くでるようです。
Having two leaves.

 

binomial バイノミアル(二名法)
種を表示する場合、ラテン語の2語、属名と種(小)名(形容語)で表すのがリンネの確立した二名法(二名式命名法)です。

 

bud バド(芽、蕾)
(図を参照して下さい)
やがて生長して枝、葉、花になる芽、(花芽を含む)

bulb バルブ
seudobulb (シュードバルブ)の項を参照願います。

C3 plant シー・スリー・プラント(シーサン(C3)植物)
大部分の植物が C3 植物です(光合成の初期産物が炭素3原子からなる 3−ホスホグリセリン酸 3-phosphoglycerate (C3H7O7P) であることから、この名前で呼ばれます)
大気中の CO2 を直接還元的ペントースリン酸回路 pentose phosphate cycle に取り込むことによって光合成を行う植物をいいます

CAM plant カム・プラント(カム(CAM)植物)
CAM は crassulacean acid metabolism の略で砂漠地帯などの乾燥地でよくみられる植物の形態です。一般的な植物とは逆に夜間の気温が低いときに気孔を開いて二酸化炭素を取り入れ、炭酸固定を行い有機酸を蓄積します。日中の強光のもとでは気孔を閉じ、炭酸固定は殆ど行われません。カトレヤ類はこの CAM 植物にあたります。

 

charcoal チャーコール(木炭)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、普通の木炭です。地生ランの培養土として、他の植え込み材料に混ぜて使います。

coconut chip ココナッツ・チップ(ヤシ殻)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、熱帯の栽培者が主として利用しているもので、安価なヤシ殻の繊維を短くカットしたものです。保水性通気性があるので、安定した湿りを好む地生ランに向いています。プラスチックのポットで苗を安く生産するのに使われています。ベラポン・アイポンなどの商品名で売っています。

 

column カラム(ずい柱=蕊柱)
(図を参照して下さい)
雄しべ、雌しべに相当する器官が集約されたもので、花の中央部花弁の基部、すなはち、子房の上の太い突起部で、これを蕊柱、結合雄髄ともいいます

 

community pot コミュニティ・ポット(CP、コミュニティ苗、寄せ植え苗)
フラスコから取り出した苗で、一つの鉢に10-20本の苗が寄せ植えになっているもの
 
compost コンポスト(コンポスト)
本来は堆肥の意味ですが、ここでは植え込み材料のこと
本文コンポスト(植え込み材料)及びmedium 培地 を参照願います
 
concolor コンカラー(コンカラー)
ラテン語からきており、「同色の」という形容詞です。実際にはペタルとリップが同色のものを指します。

 

cork コーク(コルクガシ)
学名:Quercus suber
コンポスト(植え込み材料)の一つで、コルクの木の樹皮を大きくはがしたもので、着生ランを付着培養するのに使用するのが普通ですが、詳細はヘゴ板とコルク樫の表皮(virgin cork bark)への取り付け方を参照願います。細かく裁断して植え込みに使う場合もあります。

 

corrugated cardboard コラゲーテド・カードボード(段ボール)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、最初は実生の発芽に効果があることがわかり、今では一般の栽培にも使われています。水苔に2センチ角に切った段ボールを混ぜる方法、段筒栽培という段ボールを穴が上から下に抜けるようにグルグルと1−4重ね巻いて円筒を作り中に水苔を入れて鉢などに入れて栽培する方法、段ザック栽培というヘゴ板の後ろに水苔をおき段ボールでサンドイッチに挟む方法などがあります。

 

crock クロック(クロック)
鉢の割れたかけらで、鉢の底に置いて水はけに使用します
Small pieces of broken earthenware or flower pots, placed in the bottom of a pot when repotting to aid in drainage.

 

crypto moss クリプト・モス(クリプトモス)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、新しく登場したものの一つです。杉や桧の皮を加工した繊維質の材料です。クリプトモスは乾くと水を通しにくくなり、乾きも早いので注意します。水分が多ければ早く分解します。単用でも使えますが普通は他の植え込み材料に混ぜて使います。

 

cultivar カルティバー(個体、栽培品種)
個々の植物およびその栽培における植物としての遺伝を言います。園芸上の変種といえます。
An individual plant and its vegetative propagations in cultivation; a horticultural variety.
cultivar epithet カルティバー・エピセット(個体名、栽培品種小名)
cultivar names カルティバー・ネームズ(栽培品種名)
命名上の単位で属名と種小名で表すのがリンネの確立した二名法(二名式命名法)です。ランの場合、原種名 Specific name は Generic name + Specific epithetで表し、交配種名 Grex name は Generic name + Grex epithet で表します。交配種の場合には Grex name に Cultivar epithet を加えて、栽培品種名 Cultivar names として表示するのが普通です。
なお、Cultivar epithet は1-3語からなり、シングル・コーテーションでくくり最初の1文字は大文字にします。
原種に Cultivar epithet を付ける場合でもイタリック表示にはしません。Cultivar epithet は ICNCP「国際栽培植物命名規約」に基づいているので、野生のものとは明らかに区別されます。

 

cyathea サイアセア(ヘゴ)
和名:ヘゴ(ヘゴ科Cyatheaceaeヘゴ属Cyathea)
学名:Cyathea spinulosa
ヘゴは、木性の大型シダで、高さ4〜8mにもなります。八丈島や九州南部から台湾、東南アジア、ヒマラヤまで広く分布し、3億年前に地上に表れた植物です。緑色の葉を放射状に広げ、幹は黒褐色の気根で網状に覆われています。観葉植物の支えとして広く利用されている「ヘゴ柱」は、ヘゴの根茎から作られます。
コンポスト(植え込み材料)の一つで、シダ類の立木性の植物の幹をくり抜いて鉢にするほか、普通は板状ににして、その上で、あるいは壁掛けにして着生ランを栽培します。ランの根が馴染みやすく、また美観の上からもよい材料ですが、品薄で高価になってきています。細かく切って他の植え込み材料と混ぜて使用する場合もあります。

 

CyMV(Cymbiddium mosaic virus) シーワイエムビー(シンビジューム・モザイク・ウイルス)
カトレヤに発生するウイルスは2種類に限られています。その一つ。
詳細については本稿8.病虫害対策、消毒の「ウイルス」の項を参照願います。

 

division ディビジョン(株分け)
繁殖方法の一つ、茂ってきたものを幾つかに分ける。カトレヤの場合は三つぐらいのバルブ毎に分ければ1年程度で開花し、バルブが一つならば、開花に三年はかかるといわれています。

Deep Flow Technique DFT(湛液型循環式)
A depth of nutrient solution (several inches deep) is circulated around the roots by a pump and gravity drain. This method is referred to as "Dynamic Root Floatation " or "Raceway Hydroponic" technique. Ideal for leafy vegetables.

 

dried leaf ドライド・リーフ(落ち葉)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、ブナなどの広葉樹の落ち葉を小さく千切ったものです。地生ランの培養土として、他の植え込み材料に混ぜて使います。

 

dorsal sepal ドーサル・セパル(背萼片)
sepal セパル(萼片)の項を参照願います。

Drip Irrigation Technique DIT(点滴灌漑式)配水管、チューブやエミッタ、弁などからなる施設を用い、土壌表面や根群域に直接ゆっくり灌漑水を与える方法。
Plants grown in inert or organic substrates. The nutrient solution is fed closely aroundthe roots 6 - 7 times a day in drops or trickles. This technique is called "Drip Irrigation Technique". Deserts in the Middle East are exporting crop produce because of this technique. Also suitable for plantation, orchard and landscaping industries.

Ebb and Flow Technique EFT(一日に3−4度水を抜いて根が呼吸できるようにした方法)
Plants are grown as in SAT, but the nutrient solution is drained off 3-4 times a day to permit the roots to breathe. This technique is called "Flood and Drain" technique. Good for home gardens and nurseries.

epiphyte, epiphytic orchid エピファイト、エピフィティック・オーキッド(着生蘭、寄生蘭)
樹木や岩石に着生(寄生)するもので、主に生木に着生(寄生)します
多くの蘭が着生蘭であり、カトレヤもこれにあたります
着生ランに対応する言葉としては terrestrial orchid テレストリアル・オーキッド(地生ラン)があります。着生ランと地生ランの区別は明確なものではなく、例えば cymbidume シンビジュームの場合、着生ランもあれば地生ランもありますし、時には着生し、時には地生するものもあります。
A plant which naturally grows upon another plant but does not derive any nourishment from it. Many of the orchids in cultivation are epiphytic.

 

eye アイ(目、芽)
(1)リップの喉の部分に現れる黒や黄色の斑紋のこと
(2)複茎種の蘭の芽で、これが新しいリードになっていきます

Fog Feed Technique FFT(養液をより細かな粒子の霧にして、根を湿らせる方法)
This is similar to RMT but the droplet size is so very minute that the nutrient solution can barely moisten your hand. This technique has yet to be perfected. Good for plants with aerial roots e.i. orchids, anthuriums, etc.

 

flare フレア(くさび(欠け込み斑))
花の色模様の表現の一つで、ペタルの左右の先端部分が濃色または異なる色で、その形から英語では Flare、日本語では「くさび」と表現しています。

 

flower フラワー(花)
(図を参照して下さい)
種子植物の有性生殖に関する器官の集合で茎に相当する花軸と葉に相当する花葉とからなると考えられています。花葉には花被片(萼片・花弁)・雄ずい・心皮(雌ずい)の分化がみられます。

foliar spray フォーリア・スプレイ(葉水)
噴霧器などで葉に散水すること
Many minor nutrients and trace elements beneficial to growth are best absorbed through the stomata of an orchids leaves when mixed with water and sprayed on the plant.

 

form フォーム(品種)
分類上の種の下の階層の一つで、亜種、変種そして品種となる。植物学的な変化はちいさく、葉、花などの性質や色の変化があるもので、f. または forma に続けて表示する。

 

genome ゲノム(ゲノム)
半数染色体の1組の呼称
配偶子に含まれる遺伝子全体をいい、生物の生存を可能とする最小限の遺伝子群を含む染色体の1組をいう
その数は生物の種に固有です

 

genus (pl. genera) ジーナス(「属」)
generic name ジェネリック・ネーム(「属名」)
基本単位である「種」の似たものを集めたのが「属」であり、「属」を集めたものが「科」です
蘭科には750-800 の属があり、25,000 以上の種があると言われています
なお、これは原種の数であり、交配種は約300,000と思われます。
A natural grouping of closely related species.

grex epithet グレックス・エピセット(交配種小名)
grex name グレックス・ネーム(交配種名)
命名上の単位で属名と種小名で表すのがリンネの確立した二名法(二名式命名法)です。ランの場合、原種名 Specific name は Generic name + Specific epithet で表し、交配種名 Grex name は Generic name + Grex epithet で表します。交配種の場合には Grex name に Cultivar epithet を加えて、栽培種名 Cultivar name として表示するのが普通です。

 

habitat ハバタッ(生息地)
その植物が育っている場所のタイプ
蘭の場合には着生蘭と地生蘭の区別の他に湿地帯、木陰、砂地、岩石地帯、マングローブ地区、地中、樹上、草原などがある
The type of place in which a plant normally grows.

HONR (The Handbook on Orchid Nomenclature and Registration) エイチオーエヌアール「蘭科植物の命名と登録に関する規約の便覧」
特にランの命名に関して詳細に取り決めたもので、実際の登録の仕方を含め規定しています。英国王室園芸協会(RHS)の支援を受けた「国際蘭委員会」がまとめた形ですが、実際上の標準となっています

 

hybrid ハイブリッド(雑種(交配))
異種・異属間の交配で生じ双方の形質を併有する子孫。種間雑種と属間雑種を参照願います。
The offspring of a cross between species or hybrids.

 

ICBN (International Code of Bothanical Nomenclature) アイシービーエヌ「国際植物命名規約」
植物の原種の命名について取り決めた国際条約
1905 年にウイーンの国際植物会議で制定され、その後も繰り返し、改訂されてきている。(条約文)

ICNCP (The International Code of Nomenclature for Cultivated Plants) アイシーエヌシーピー「国際栽培植物命名規約」
植物の園芸種の命名について取り決めた国際条約(NEW EDITION OF THE INTERNATIONAL CODE OF NOMENCLATURE FOR CULTIVATED PLANTS

 

inflorescence インフローレセンス(開花部、花序)
(1)植物の花の部分
(2)花序、はっきりした配列をもった、花の集まり
The flowering portion of a plant.

intergeneric hybrid インタージェネリック・ハイブリッド(属間雑種(属間交配))
異なった「属」に属するもの同士の雑種(交配)
A hybrid between members of two or more genera.

 

interspecific hybrid インタースペシフィック・ハイブリッド(種間雑種(種間交配))
同じ「属」の中での異なった「種」に属するもの同士の雑種(交配)すなわち種間交雑で生ずるF1をいいます。

 

JGP (Japan Grand Prix)(JGP=世界らん展日本大賞)
世界らん展日本大賞実行委員会の主催する〔読売新聞社、NHK、世界らん展組織委員会が後援〕日本最大のランの展示会で毎年二月末から三月初め頃に開催されます。

 

keiki
A Hawaiian word referring to a baby plant produced asexually by an orchid plant, usually used when referring to Dendrobiums or Vandaceous orchids.

 

latent bud レイタント・バド(潜伏芽、潜芽)
(図を参照して下さい)
頂芽がさかんに成長しているときには、その茎にある側芽は休眠芽となりやすいが、頂芽を除去すれば成長を始めることが多い。さらに著しく長期にわたって休眠している芽を潜伏芽という。休眠芽や潜伏芽が再び成長を開始する条件あるいは刺激は個々の場合によって違う。

 

lateral sepal ラテラル・セパル(側萼片)
sepal セパル(萼片)の項を参照願います。

 

lava rock ラバ・ロック(ラバロック)
スコリア(火山の噴石)とも言われ、多孔質の火山岩滓であり、玄武岩質玻璃からなる火成砕屑岩でマグマの急冷によってできた非晶質の凝固した溶岩の一種です。ラバロックは軽くて火山が爆発した時に形作られた気泡を多く含む物質です。赤っぽいものから茶色や黒っぽいものなど色々な色のものがあります。

 

lead リード(リード)
leadbulb リードバルブ(リードバルブ)
(図を参照して下さい)
複茎性の蘭において若い植物を生長させる力のある新芽(新しくできたバルブ)のことで、これが花を咲かせる組織に生長します
An immature vegetative growth on a sympodial orchid that will develop into flower-producing structure.

 

leaf axils リーフ・エキシル(葉腋)
(図を参照して下さい)
一般には植物の葉が茎と接続している部分をいいます。カトレヤの場合はバルブと葉の接続部分をいいます。

 

leaves リーブス(葉)
(図を参照して下さい)
一般に茎に側生する扁平な構造の器官をいいます。発達した同化組織により光合成をいとなみ、活発な物質転換、水分の蒸散などを行います。カトレヤには unifoliate ユニフォリエート のものと bifoliate バイフォリエートのものと2種類があります。

 

lip (labellum) リップ(唇弁、舌弁)
(図を参照して下さい)
3片の花弁(petal)のうち、他の2片と異なり、受粉のために特殊な形に変化した1片をリップ(唇弁、舌弁)と呼びます
A modified petal of the orchid flower specialized to aid in pollination and different than the other petals.

 

lithophyte リソファイト(岩生植物)
植物で岩石地帯で生息するものを言います。(例)Cattleya elongata
An orchid that grows on rocks

 

lome ローム(ローム)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、砂気を帯びた粘土で日本では荒木田土が近いでしょう。地生ランの培養土として、他の植え込み材料と混ぜて使用します。

 

lower sepal ローワー・セパル(下萼片)
sepal セパル(萼片)の項を参照願います。

 

Media culture メディア・カルチャー(固形培地栽培)
蘭のごく一般的な栽培方法で鉢やコンテナに植え込み材料であるミーディアム(培地、培養基)を入れて育てます。

 

medium ミーディアム(培地、培養基)
蘭を鉢やコンテナで育てる場合の植え込み材料で、有機物では、水苔(Sphagnum Moss)、バーク(Fir Bark)、ココナッツ・チップ(Coconut Chips)、オスマンダ・ルーツ(Osmanda Roots)、コルクガシ(Cork)、ヘゴなどがあり、無機物では軽石(Pumice)や凝固した溶岩であるラバロック(Lava Rock)などがあります
The material in which an orchid is container-grown, it may be organic such as fir bark or inorganic such as lava rock.

 

mericlone メリクロン(メリクロン)
分裂組織 meristem + クローン clone からできた言葉です。バイオテクノロジーの一つの生長点培養あるいは組織培養と言われる方法でその植物と同じ性質を持つ植物を派生させる技術、あるいはこの技術を使って作られたコピー株を言います。現在出回っている苗の多くがこのメリクロンで作られたものです。
A plant derived from tissue culture that is identical to its parent.

 

monopodial モノポディアル(単茎性または単軸性)
(図を参照して下さい)
一本の茎が直立して株立ちとなり、茎に沿って葉や花を付けるもので、ファレノプシス、バンダなどがこれにあたります。
単茎性に対する言葉は複茎性または仮軸性(sympodial)で、株立ちせずにリゾームに沿って成長し葉を付ける蘭でカトレヤ類はこれにあたります。
その他に、ディシャエ(Dichaea)のように茎が上に伸び、途中で分枝するもの、偽単軸性(pseudo monopodial)があります。
Orchids which grow upward from a single stem producing leaves and flowers along that stem.

 

mount マウント(着生させる、着生植え)
へごやコルクの栓皮に植物を着生させること、あるいは着生させたもののことを言います。ランの植え方としては鉢植え(pot)、着生植え(mount)、バスケット植え(basket)があります。

mycorrhiza (of orchids) マイコリーザ(菌根、(ラン菌))
ランの根に糸状菌と呼ばれるラン菌が存在することは19世紀の初めには知られていました。主にリゾクトニア(Rhizoctonia)属の担子菌です。一種の共生状態にあるのではないかと思われます。ある個体が終生同じ糸状菌を根菌とし続けるのか、などの詳細は判っていません。
また、ラン科植物の種子は微細で胚乳を持たず,未分化の胚と一層の細胞層からなる種皮とで構成されています。このため、自然界における発芽では,ラン菌の助けが必要です(共生発芽)。一方、試験管内の無機物と糖を入れた培地上で,菌の助けを借りることなく発芽が可能であることが1922年に報告され(非共生発芽)、この無菌培養が現在、一般的です。

 

natural hybrid ナチュラル・ハイブリッド(自然雑種)
異種の野生植物間で自然状態の下で生じる雑種で人工交雑をして作られた雑種すなわち育種などでいわれる交配種と区別される。植物命名規約では雑種に対して新たに命名してもよく、その場合には学名に×印をつけるが、多くの場合は両親のタクソンの学名を×でつないで表示される。

 

natural splead (N.S.) ナチュラル・スプレッド(花のサイズ)
自然に開花した状態での花のサイズ(横 x 縦のサイズ)を言います
値が一つの場合は花の直径で、通常は左右の差し渡しの巾の長さで表します。

 

nectary, nectarine, nectar gland ネクタリー(蜜腺)
被子植物において、蜜すなわち糖の濃度が高く
粘稠な液を分泌する分泌腺をいいます。
表皮層に発達する乳頭状または柵状組織様に伸長した細胞群で、
組織段階の場合と簡単な器官を形成する場合とがあります。

 

new growth ニュー・グロウス(新芽)
(図を参照して下さい)
新芽のことですが、ここでは lead リードと同じ意味です。

Nutrient Film Technique NFT(薄膜水耕)
A thin film of nutrient solution is always in contact with the roots. While the nutrient solutions circulated, the root surface is exposed to air. This helps the roots to breathe. Very good for producing fruits and vegetables.

 

node ノード(節)
バルブや茎のつなぎ目でそこから新しい芽や葉がでます
A joint on a stem or pseudobulb from which a leaf or growth originates.

 

ORSV(Odontoglossum ringspot virus) オーアールエスヴイ(オドントグロッサム・リングスポット・ウイルス)
カトレヤに発生するウイルスは2種類に限られています。その一つ。
詳細については本稿8.病虫害対策、消毒の「ウイルス」の項を参照願います。

 

osmunda roots, osmundine オスマンダ・ルーツ(オスマンダ)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、ゼンマイ(Osmunda japonica)、ヤマドリゼンマイ(Osmunda cinnamomea)などの根を乾燥させたものです。弱酸性で蛋白質を含み、無肥料栽培に使われてきました。あく抜きが必要な上、植え込みに技術を必要とします。水苔と併用すると理想的なコンポストになると言われてきましたが、品薄で高価になり、あまりみかけなくなりました。

 

ovary ウバリ(子房)
(図を参照して下さい)
めしべの一部で、column カラム(ずい柱)の下に接して肥大した部分
受精後、種子を入れる鞘になります

 

ovule ウブル(胚珠)
後に種子となる器官です。
雌性配偶体(被子植物では胚嚢という)とそれを包む珠心、
およびさらにそれを包む珠皮とからなります。
裸子植物では心皮内に包まれず、心皮に直接着生して裸出しています

 

panicle パニクル(円錐花序)
花の咲き方で円錐状に花が並ぶもの
An inflorescence with a main stem and branches, the flowers on the lower branches open earlier than the upper ones.

 

pseudo monopodial シュード・モノポディアル(偽単軸性)
茎葉の形態でディシャエ(Dichaea)のように茎が上に伸び、途中で分枝するものを言います。
その他に、単茎性または単軸性と呼ばれる一本の茎が直立して株立ちとなり、茎に沿って葉や花を付けるもので、ファレノプシス、バンダや複茎性または仮軸性(sympodial)と呼ばれる、株立ちせずにリゾームに沿って成長し葉を付ける蘭でカトレヤ類があります。
 
peat ピート(泥炭)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、寒冷な湿地帯の水苔が堆積、分解されて泥炭化したもので、繊維質を残し、腐葉土と似た性質をもっています。保水性や保肥力に優れていますが通気性が弱いため、基本用土と混ぜて粒状のもの(granular peat)が使われます。強酸性 pH4.0 。
ピート・ベースのミックスコンポストとして、プロミックス (Promix) という製品がでています。

 

perlite パーライト(パーライト)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、軽量建築材料でもあるパーライトと言われているものと同じです。真珠岩を高熱で焼成処理して作成した人工土です。軽量で、バーミキュライトよりは多孔質で、保水・通気に優れ、かつ無菌・無肥料です。しかし、保肥力はありません。通常は栽培用土に混入して利用します。

 

petal ペタル(花弁)
(図を参照して下さい)
花弁のこと。花弁は唇弁(lip)を含め3片ありますが、唇弁(lip)以外の2片をペタルあるいは側花弁といいます

 

photosynthesis フォトシンセシス(光合成)
光のエネルギーにより炭酸を同化して有機物を合成する生物過程を言う
The process a plant uses to produce carbohydrates and sugar from water and carbon dioxide in the air using chlorophyl-containing cells exposed to light.

pod parent ポッド・ペアレンッ(種子親、母木親)
pollen parent ポーレン・ペアレンッ(花粉親)
Pod parent は(種子親)Seed parent とも呼ばれます。この Pod parent と Pollen parent(花粉親)は 1948 年以前の Sanders' List of Orchid Hybrids (サンダース・リスト)では総てアルファベット順の表示になっていて、いずれが種子親か区別できません。 両親の区別ができる場合のみ、♀や♂の記号で明確にできます。 現在は Pod parent(種子親)と Pollen parent(花粉親)は明確になっています。 aaaaaaaaaa x bbbbbbbbbb と表示される場合には、先に書かれた aaaaaaaaaa が Pod parent(種子親)と見なされ、後に書かれた bbbbbbbbbb は Pollen parent(花粉親)と見なされます。 なお、いったん登録された交配種名は Pod parent(種子親)と Pollen parent(花粉親)が反対のものも同一の種とみなされます。  

pollinium (pl. pollinia) ポーリニウム(花粉塊)
pollinia ポーリニア(花粉塊)
(図を参照して下さい)
anther アンテア(葯、葯蓋)に含まれる花粉です
蘭科植物では、花粉は粉末状ではなく、ろう質の物質で固められた塊となっています

 

polyploid ポリプロイド(倍数体)
2組以上のゲノムを持つ個体をいう
体細胞は普通は二倍体(2n)ですが、ゲノムが重複して三倍体(3n)、四倍体(4n)、五倍体(5n)、六倍体(6n)、七倍体(7n)、八倍体(8n)などとなることがあります
ゲノムの重複は自然でも起きますが、薬品処理や温度処理により、高頻度におきます。倍数体の形態としては巨大化が言われています。具体的には葉が幅広く、厚く、葉や茎の色が濃くなり、茎が太く、草丈が高くなり、花は花弁、唇弁、萼片、が幅広く肉厚で色が濃厚になる傾向があります。倍数体が巨大化する原因は個々の細胞が大きくなるためで、3倍体で約 15 % 、4倍体で約 25 % 大きくなります。しかし、一般に倍数体では、細胞の数が減るので、前述の数字ほどは大きくなりません。また、ランの場合には五倍体、六倍体を限度に倍数が増えても大きくはなりません。

 

polystyrene form ポリスチレン・フォーム(発泡スチロール)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、一般に発泡スチロールといはれているもので、スチレンの重合体、スチロール樹脂の発泡加工製品で、包装材料としてよく使われています。

 

pot ポット(鉢)
栽培容器の一つで、素焼きのもの、プラスチックのものなどがあります。詳細は本文の栽培容器(鉢)を参照願います。通信販売などでは鉢植えのものという意味にも使われます。ランの植え方としては鉢植え(pot)、着生植え(mount)、バスケット植え(basket)があります。

 

Potassium Dihydrogenphosphate or Potassium Phosphate, Monobasic ポタッシューム・ディヒドロゲンホスフェート もしくは ポタッシューム・ホスフェート・モノベーシック(リン酸二水素カリウム もしくは 第一リン酸カリウム)
化学式は KH2PO4 です。 花芽分化促進剤です。リン(P)酸とカリウム(K)だけで窒素(N)を除いてあるのでが効果をあげるようです。市販の商品としては「ホスポン-F」(0-50-33) などがあります。

 

protocorm プロトコルム(原茎体)
ランの場合、実生の場合には種子が発芽したあと、成(生)長点培養では生長点を分離して培地に置床した後、仮根をだし、プロトコームと呼ばれる状態になります。次いで、プロトコームは膨らみ、頂点から子葉を出します。ついで、根がでて、順次苗に育ちますがそれに伴ってプロトコームは消失します。

 

pseudobulb シュードバルブ(バルブ、擬球茎)
(図を参照して下さい)
pseudobulb が本来のスペルですが seudobulb も許容されているようです。
肥大して円柱状、棒状、球状の茎のことで、シュードバルブ(擬球茎)とも言います
水分や養分を蓄えています
A thickened portion of the stem of many orchids functioning as a water and food storage device.

 

pumice パミス(軽石)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、灰白色で、多孔質のガーデニング用の軽石です。軽石以外にも花崗岩や硅岩などがつかわれます。一般に通気性は大変良いが、保水性が少ないのが難点です。夏は熱を鉢の中まで伝えて乾燥しやすく、冬は以外に中心部が乾きにくいなどの難点があり、素人向きではありません。他の植え込み材料との組み合わせの良否がカギになりそうです。小粒は径約3〜6mm、中粒は径約6〜11mm、大粒は径約11〜20mmと分けて市販されています。

raceme ラセミ(総状花序)
花の咲き方で、ふじの花の様にふさの形に咲くもの
An unbranched inflorescence of stalked flowers.

 

rhizome リゾーム(ほふく茎)
(図を参照して下さい)
複茎性の蘭のバルブとバルブの間にある横に寝た根茎のことで、新芽はこれから立ち上がります
A root-bearing stem of sympodial orchids that progressively sends up leafy shoots.

Root Mist Technique RMT(主として根に噴霧する方法)
A mist of nurtient solution is sprayed constantly onto the roots of plants suspended from a frame in the top. This technique is known as"Aeroponics". Good for initiating rooting of cuttings and for extracting (milking) phytochemicals from the roots for medical purposes.

root ルート(根)
(図を参照して下さい)
茎とともに軸をなす器官です。通常は体の支持および水の吸収を主な機能とし、地下にあります。単子葉類では幼根の成長は発芽後まもなく停止して不定根の伸長により鬚根(ひげね)となるのが普通です。なお根の変型として気根がああります。

Sander's List of Orchid Hybrids サンダースリスト
ラン科植物の交配種の登録制度のことです。
詳細は本文「サンダースリスト」を参照願います。

Static Aerated Technique SAT(養液に空気を送る方法)
Plants are grown in a depth of static nutrient solution which is aerated either by pumping air into the nutrient solution in the tank. This is referred to as a "Passive Technique" adeally suited for learning the basics of hydroponics and R & D work.

scape スケイプ(花茎)
花の咲き方で、たんぽぽや水仙のようにまっすぐのびた茎に花が一つつくもの
An unbranched inflorescence with one flower.

seed capsule シード・カプスル(種子鞘)
(図を参照して下さい)
種子を含む鞘です。カトレヤの場合は受精の後、子房部分がふくらんで鞘となり、約 10 ヶ月から1年後には、内部に数万から数百万の細かな種子ができます。
seedling シードリング(実生)
メリクロンなどと異なり、種子から芽を出して生長すること。
種子から芽を出して生長させること。種子から芽を出して生長させた苗。実生株は1株、1株に個性があり、咲かせてみないと、実際にどんな花が咲くか判らない側面があります。

 

selfing セルフィング(セルフ、自花受粉、自殖)
種の中の1個体の自花交配をいいます(花粉を同じ株の雌しべに受粉させた自家交配実生株のことです)

semi-alba セミアルバ(半白質)
半白質
白色の花ですが、一部(主としてリップ)に他の色彩を持つもの

 

sepal セパル(萼片)
(図を参照して下さい)
萼片は普通3枚で大体は同じ様な形ですが、中には縮小したり、退化したものもあります。上部の一枚を上萼片もしくは頂萼片(Upper Sepal)あるいは背萼片(Dorsal Sepal)と呼び、下部の二枚を下萼片(Lower Sepal)あるいは側萼片(Lateral Sepal)と分けて呼ぶ場合もあります。パフィオペディルムなどでは下萼片を "Lower dorsal" というようにドーサル(dorsal)をセパル(sepal)と同意に使う場合もあるようです。

 

seudobulb シュードバルブ(バルブ、擬球茎)
(図を参照して下さい)
pseudobulb が本来のスペルですが seudobulb も許容されているようです。
肥大して円柱状、棒状、球状の茎のことで、シュードバルブ(擬球茎)とも言います
水分や養分を蓄えています
A thickened portion of the stem of many orchids functioning as a water and food storage device.

 

sheath シース(鞘)
(図を参照して下さい)
葉が変じたもので、若い芽や蕾を包んでいる薄皮のことで、なかには、二重になっているものもあります。通常は花鞘の場合に使います
A modified leaf that encloses an emerging inflorescence or leaf.

 

shoot apex culture シュート・アペックス・カルチャー(茎頂培養)
apical meristem culture (成(生)長点培養)とも言います。植物の茎の成(生)長点を実体顕微鏡の下で直径 1mm 以下に切り出して、培地で培養して、植物体まで育成する培養法を言います。このようにして増殖された植物を mericlone(メリクロン)と呼びます。
ラン科の場合には protocorm プロトコルムという形態を経て植物体がえられます。

 

sibling cross シブリング・クロス(シブリング・クロス)または sib mating シブ・メイティング
同じ親から出たもの同士の交配を言います。実際には同じ種の中で異なった個体同士を交配することにも使われています。

 

sieved leaf mould シーブト・リーフ・モウルド(腐葉土)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、単なる落ち葉ではなく、既に腐敗しているものです。地生ランの培養土として、他の植え込み材料に混ぜて使います。

 

species スペシーズ(種)
他の植物群と形がはっきり区別され、その形態的特徴が遺伝するなどの特性を備えた単位
基本単位である「種」の似たものを集めたのが「属」であり、「属」を集めたものが「科」です
蘭科には750-800 の属があり、25,000 以上の種があると言われています
なお、これは原種の数であり、交配種は現在、約300,000と思われます。
A kind of plant that is distinct from other plants.

 

specific epithet スペシフィック・エピセット(原種小名)
specific name スペシフィック・ネーム(原種名)
命名上の単位で属名と種小名で表すのがリンネの確立した二名法(二名式命名法)です。ランの場合、原種名 Specific name は Generic name + Specific epithet で表し、交配種名 Grex name は Generic name + Grex epithetで表します。交配種の場合には Grex name に Cultivar epithet を加えて、栽培種名 Cultivar name として表示するのが普通です。原種名 Specific name はイタリック体で表示し、属名の最初の1文字以外は全て小文字にします。

 

sphagnum スファグナム(水苔)
コンポスト(植え込み材料)の一つで、現在、一番人気のある植え込み材料で、国産のものもありますが、多くはニュージーランドや中国から輸入されています。ゴミが少なく、繊維が白っぽくて一本一本が太くて長く弾力性に富んだものがよいとされます。酸度は 4.5 程度で保水、通気性ともによく、根に密着するので、毛細管現象で水分が移動しやすく、乾湿のコントロールもし易いなど一般的には理想的な植え込み材料と言えましょう。難点としては、生長の良い頑丈な株にとってはやや軟弱で物足りないと言える点です。

spike スパイク(穂状花序)
花の咲き方で穂状に花がつくもの
An unbranched inflorescence of unstalked flowers.

 

spotted スポッテド(点のある) 

 

stamen スターメン(雄ずい=雄蕊)
種子植物の雄性生殖器官(おしべ)で花糸および葯からなり、花粉を生じる

 

stem ステム(茎)
(図を参照して下さい)
(1)元来は茎のことですが、慣用的に花茎を意味します
(2)花茎を無菌的に処理して節の部分から新しい植物体を得る繁殖方法、および、この方法によって得られた苗

 

sterile culture ステラール(無菌培養)
一般的には無菌の種子あるいは生長点を無菌状態で培養することを言います。
特にランの場合には自然にはmycorrhiza (of orchids) マイコリーザ(菌根、(ラン菌))との共生が必要ですが、無菌培養ではラン菌なしに人工的に養分を与えた培地でランの種子を発芽、育成します。

stigma スティグマ(柱頭)
(図を参照して下さい)
column カラム(ずい柱=蕊柱)の頭頂部をいいます
柱頭には pollinia ポーリニア(花粉塊)を含む anther アンテア(葯)があります

stolon ストロン(走出枝)
培地から上に伸びた枝で、根やシュートを出すもの
A branch that grows horizontally above the medium and produces roots and shoots at the nodes.

 

stomata ストマータ(気孔)
植物の葉の表面にある呼吸している細穴
The breathing pores on the surface of a plant's leaves

 

subspecies サブスペシーズ(亜種)
植物学的に明らかな種の変わりもので、普通、その地理学上の分布による

 

sympodial シンポディアル(複茎性または仮軸性)
(図を参照して下さい)
株立ちせずに、リゾームに沿って成長し葉を付ける蘭
カトレヤ類はこれにあたります。
複茎性に対する言葉は単茎性または単軸性で1本の茎が伸びてゆくもので、ファレノプシス、バンダなどがこれに当たります。
その他に、ディシャエ(Dichaea)のように茎が上に伸び、途中で分枝するもの、偽単軸性(pseudo monopodial)があります。
Orchids which grow laterally and produce leafy growths along a rhizome

 

syringe シリンジ(葉水)
霧吹きなどで、葉などに霧状の水をかけ、温度を保ったり、温度を下げて暑さや乾燥をしのぐ方法。ホコリやダニを洗い流すことも含む。葉水とも、シリンジともいう。

tepal テパル(テパル)
(図を参照して下さい)
唇弁を除く花弁(petal)と萼片(sepal)を総称するときに使います

 

terrestrial orchid テレストリアル・オーキッド(地生ラン)
普通の植物のように、地上に生育するもので、根は地中に入り土で保持されます
paphiopedilum パフィオペディルムは殆どが地生ランです。
地生ランに対しての言葉としては epiphyte, epiphytic orchid エピファイト、エピフィティック・オーキッド(着生蘭、寄生蘭)があります。着生ランと地生ランの区別は明確なものではなく、例えば cymbidume シンビジュームの場合、着生ランもあれば地生ランもありますし、時には着生し、時には地生するものもあります。
Growing on the ground and supported by soil.

 

throat スロート(喉(喉部))
リップの付け根に近い筒状の窪んだ部分で、ここに色々な模様が入ることが多い

 

Trisodium Phosphate or Sodium Phosphate Tribasic トリソデューム・ホスフェート または ソデューム・ホスフェート・トリベーシック(第三リン酸ソーダ または リン酸三ナトリューム)
化学式は Na3PO4 です。 ランの植え替えの時に器具類の消毒に使用する薬品で、ウイルスに感染するのを防ぐために使います。市販の商品としては「ピストロン10」などがあります。

unifoliate ユニフォリエート(ユニフォリエート)
1葉をつけるもの、(2葉をつけるものはbifoliate バイフォリエート
カトレヤには unifoliate ユニフォリエートのものと bifoliate バイフォリエートのものと2種類があります。一般的には、1葉をつけるものは花が大きく着花数が少なく、2葉をつけるものはバルブが棒状で多数の花を付けるものが多く、花弁はより肉厚で、どうゆうわけか唇弁の形にバチの形が強くでるようです。
Having one leaf.

 

upper sepal アッパー・セパル(上萼片)
sepal セパル(萼片)の項を参照願います。

 

velamen ベラーメン(根被)
樹上や岩上に付着して根が空気にさらされる着生蘭では、地上に生育する地生蘭よりも根の皮層の発達がよいのが普通で、表皮は1層の細胞層ですが、その直下にスポンジ状の根皮があります。
この根皮は吸水と貯水をかねた組織です。
The thick sponge-like covering of the roots of epiphytic orchids which helps prevent water loss and aids in absorption.

 

variety (varietas) バライアティ(変種)
原種の種の変異は、植物学では亜種、変種、品種として区別されます。その種内の標準的な集団から、ある形態が変化している集団を変種としています。特に花の色違いのものが多いようです。

virus バイラス(ウイルス)
生物に寄生して生きた細胞の内部でだけ増殖する伝染性の病原体で
微生物より小さくある種の蘭に寄生する数種のものがあります
カトレヤに寄生するウイルスはシンビジウムモザイクウイルス(CyMV)
オドントグロッサムリングスポットウイルス(ORSV)が知られています
A type of infectious agent, much smaller than common microorganisms, several forms of which affect certain kinds of orchids.

water culture ウオーターカルチャー(水耕栽培)
水耕栽培とは、土を使わず、理想的なバランスに保った養分液で作物を育てる方式です。
今日ではコンピュータ制御による養分循環システム、温度管理により、
雑菌が入らずクリーンで、連作障害もなく、高品質を保つことが出来る栽培方法です。
水耕栽培(Water culture)には単なる水栽培すなはち、養液に空気を送る方法(SAT - Static Aerated Technique)や、一日に3−4度水を抜いて根が呼吸できるようにした(EFT - Ebb and Flow Technique)、日本で盛んに行われている方法で、主として葉野菜の栽培に使われている湛液型循環式(DFT - Deep Flow Technique)と、その改良型の(AFT - Aerated Flow Technique)、イギリスで開発され、日本に適応するよう改良された薄膜水耕(NFT - Nutrient Film Technique)などがあります。
本文も参照して下さい。
 
 
 
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