オペラ

「Cavalleria Rusticana」[カヴァレリア・ルスティカーナ]
「Pagliacci 」[道化師]


内容

1875年頃に南イタリアで文芸運動“ヴェリズモ”(空想 誇張などを排除して 事実をそのままに記す)が起こった。そのヴェリズモ オペラの第1号である 1幕の短いオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」と、それに並んで名作とされる「道化師」(2幕) の2本だて。イタリア語

あらすじ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」

前奏曲の間に 兵隊から戻ったトゥリッドゥ(テノール)の昔の恋人を想う有名な曲[ローラお前は花の様に美しい]が聞こえる。復活祭の朝、村人達が自然を讃えて歌う。トゥリッドゥを慕う村娘サントゥッツァ(ソプラノ)が、トゥリッドゥの母親で居酒屋の女主人ルチア(アルト)に彼の居所を尋ねる。「酒を仕入れに行った」と答えるルチアに、サントゥッツァは「トゥリッドゥは兵役中に結婚してしまった昔の恋人ローラに今なお惹かれている」と嘆く。そこへローラの夫、馬車屋のアルフィオ(バリトン)が村人達と来て、「家では愛しいローラが待っている」と歌う。ルチアに酒を注文したアルフィオは、トゥリッドゥが仕入れに行ったと聞き、「うちの近くで見たが」と不審がる。驚いて問い返すルチアをサントゥッツァが止める。人々が復活の主を讃えて歌い教会の中に入ってしまうと、ルチアは何故止めたか尋ねる。サントゥッツァは有名なアリア[ママも知るとおり]を歌い「ローラはトゥリッドゥを裏切ってアルフィオと結婚したのに、私が彼を愛すると嫉妬して彼を奪った」と訴えて泣く。ルチアは「マリア様お恵みを」と言って教会に入っていく。サントゥッツァは、現れたトゥリッドゥに仕入れに出掛けたという嘘を責め愛を訴えるが、彼は取り合わない。そこへローラ(メゾソプラノ)が来て2人の様子を見てハッとして教会に入る。「捨てないで」と懇願するサントゥッツァを突き放してトゥリッドゥも教会に入る。嫉妬に狂うサントゥッツァはやって来たアルフィオにローラとトゥリッドゥの関係を話してしまう。妻の不貞を知らされたアルフィオは怒って復讐を誓い、サントゥッツァは怖くなる。-間奏曲-ミサが終わりトゥリッドゥがローラを誘ってルチアの居酒屋に行き、村人達と乾杯の歌を歌う。そこへアルフィオが来て、トゥリッドゥの杯を拒否し、ついに2人は裏で決闘する事になる。トゥリッドゥは家の中に居てなにも知らない母を呼び、「酒を飲み過ぎたので外出するが、以前兵隊に行った時の様に祝福して欲しい。自分が帰らない時にはサントゥッツァの事を宜しく」と頼む。息子のただならぬ様子にルチアは後を追い、駆けつけたサントゥッツァと思わず抱き合う。「トゥリッドゥがやられた」と言う声が聞こえ、ルチアとサントゥッツァは失神し緊張のうちに幕がおりる。

あらすじ 「道化師」

第1幕 前奏曲の間に道化師姿のせむしのトニオ(バリトン)が「これから始まる舞台は芝居とはいえ、役者も人の子 浮世に生きる身とご承知を」と口上を述べる。村人達が旅芝居の一座を迎える。座長のカニオ(テノール)と妻のネッダ(ソプラノ)が「今夜の芝居をお楽しみに」と愛想よく答える。ネッダが馬車から降りるのをネッダに想いを寄せているトニオが手を貸そうとしてカニオに怒られ、村人達がからかう。カニオは「舞台上では道化師は女房の浮気を見つけて、お客を笑わせるが、実際にネッダが浮気をしたら只では済まない」と真剣に言う。ネッダは村の青年シルヴィオとの事を気づかれたかと不安になる。トニオが忍び寄り、醜い者でも人並みに恋の悩みがあると愛の告白を歌う。相手にしないネッダに迫るが、ネッダが鞭で打つので「このお礼はきっとする」と言い逃げる。そこへ愛人のシルヴィオ(バリトン)が来て、ネッダに駆落ちする事を求め、ネッダは承知する。陰で見ていたトニオはカニオを連れて来る。ネッダがシルヴィオに「今夜からずっとね」と言う言葉を聞き、カニオが激昂して躍り掛かる。シルヴィオは逃げ、カニオはネッダに男の名前を激しく追求するが、一座の役者ベッペ(テノール)が「客が入ってきたから芝居の準備を」と取り成す。自分は、妻に裏切られた時でも、妻の扮するコロンビーナをベッペの扮するアルレッキーノにとられる道化師に扮して客を笑わせなければならないとカニオは泣き崩れる。

第2幕 芝居の前、ネッダがお金を集めながらシルヴィオを見つけ、気をつける様に注意する。[夫の帰宅]という芝居が始まる。ネッダの扮したコロンビーナが夫の道化師パリアッチョの留守を幸いに情人を家に入れ、トニオの扮する召し使いタデオに見張りをさせる。情人アレッキーノは、パリアッチョを睡眠薬で眠らせて駆落ちしようと言う。そこへタデオがパリアッチョの帰宅を知らせ、逃げ出すアレッキーノにコロンビーナが「今夜からずっとね」と言う。その同じ言葉にパリアッチョに扮するカニオは、だんだん芝居と現実が混同し、ネッダに男の名を言えと迫る。観客は、真に迫った演技に感心し、ネッダはカニオを芝居に戻らせようとするが、彼は「もう道化師じゃない」と有名なアリアを歌う。ネッダが死んでも名前は言わないと言うのに逆上したカニオはネッダを刺し、飛び出してきたシルヴィオも一突きにする。観客が騒ぐ中、カニオは「喜劇はこれで終わりです」と言い、オペラの幕もおりる。


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