本書は、成文堂より刊行されているEC叢書の第4巻であり、1992年秋に東海大学建学
50周年事業の一つとして開催された国際学術シンポジウム「EC市場統合の法的側面」
においてなされた報告を基に構成されている。
以前に比べればEC/EU関係の書籍の数は増え、最近は、書店でも目にすることが多
くなったとは言え、その法的側面を詳細に扱った法律書と呼べるもは極めてすくないのが
実状である。 しかも、その少ない法律書の関心は、EUの制度・機構の面に集中する傾
向があり、域内で活動する日本企業の立場から見て、日々の業務に具体的な指針を与えて
くれるようなものは、残念ながら皆無と言って良い。
本書は、EC法に詳しい日本・ヨーロッパの法学者・弁護士によって執筆された、まさ
に法律書であり、その意味で極めて貴重である。 特に執筆者の半数を占める弁護士は、
ヨーロッパにおける国際取引・企業法務に豊富な経験を有する者であり、実務に根ざす具
体的な問題関心に基づく議論は、学界・実務双方にとって参考となるところ大であろう。
「EC市場統合と企業活動の法的規制」
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