* ( shape ):形。一番よく輝くのはラウンド・ブリリアント( round brilliant )です。
現在、鑑定書(品質保証書)の 90% 以上がラウンド・ブリリアントのものです。

全部で合計57面になります。
アメリカン・カットの場合はキューレットを面とりします。
その結果、合計58面になります。
また、テーブルが若干小さく、クラウンが高いのが普通です。
その後、永年にわたるトルコフスキーの案に対する多くの指摘や計算がなされてきました。
その他の一般的な形(ファンシー・カット)
ラウンド・ブリリアント・カット以外の一般的なものは次の五つの形です。





小さな石のための形(メレーに使用)
小さな石にはカットの面の数が少ないものが用意されています。
大きな石のための形(普通 10 カラット以上の石に使用)
大きな石のためにはカットの面の数が多いものが用意されています。
その他の形(ファンシー・カット)
色々なカットが考案されてきました。 その中から幾つかを紹介します。
ラウンド・ブリリアント・カットの変遷
1919 年にマルセル・トルコフスキーはパビリオン角を 40.75゚ にすると最も反射がよく
なり、従って一番輝くと計算しました。 より大きな角度がよりよい反射をもたらすが、
ファイアが少なくなるとしています。 同様にトルコフスキーはクラウン角を 34.5゚ と
計算しました。 二回反射した光がベゼルの端から洩れないようにするにはそれらを反射
する約 42 度の角度の小さな面が必要になるとしています。 これは上部ガードル・ファ
セットと呼ばれます。 同様に約 2 度深い角度のパビリオン角をガードルの近くに加え
ることにより、ベゼルの周りの面からの反射された光の損失を防げるとしています。
これが下部ガードル・ファセットです。 その他にスター・ファセットと呼ばれる約 15
度水平な面をテーブルの周りにつけ加えることによって、光の配分をよくし、光が後ろか
ら逃げるのを減らします。 それは分散をへらすことにはなりますが、より多くの光を散
らすことで損失を補えます。
現在、最も新しい案はユーリッツ Eulitz の提案ですが、エプラー Eppler の提案した、
プラクティカル・ファイン・カット Practical Fine Cut やスカンディナビア方式
Scandinavian D. N. も実際的な提案です。 これらに共通していることは、クラウンの
高さを抑え、テーブルを広くとっていることです。
ラウンド・ブリリアント・カットの各タイプ毎の評価
┌-----------------┬----------┬----------┬----------┬----------┬----------┐
│ │Tolkowsky │Ideal │Practical │Scandinavi│Eulitz │
│ │Brilliant │Brilliant │Fine Cut │D. N. -an│Brilliant │
│Proportions │1919 │1926 │1939 │1969 │1972 │
├-----------------┼----------┼----------┼----------┼----------┼----------┤
│ crown height %│ 16.2 %│ 19.2 %│ 14.4 %│ 14.6 %│ 14.45 %│
│girdle diameter %│ -│ -│ -│ -│ 1.50 %│
│ pavilion depth %│ 43.1 %│ 43.1 %│ 43.2 %│ 43.1 %│ 43.15 %│
│ table width %│ 53.0 %│ 56.1 %│ 56.0 %│ 57.5 %│ 56.50 %│
├-----------------┼----------┼----------┼----------┼----------┼----------┤
│ crown angle│ 34.5゚ │ 41.1゚ │ 33.2゚ │ 34.5゚ │ 33.36゚│
│ pavilion angle│ 40.75゚│ 38.7゚ │ 40.8゚ │ 40.75゚│ 40.48゚│
├-----------------┼----------┼----------┼----------┼----------┼----------┤
│ ratio of│ │ │ │ │ │
│ crown height :│ 1 : 2.66│ 1 : 2.07│ 1 : 3.00│ 1 : 2.95│ 1 : 3.00│
│ pavilion depth│ │ │ │ │ │
├-----------------┼----------┼----------┼----------┼----------┼----------┤
│ light yield│ 32.39 %│ 29.88 %│ 33.03 %│ -│ -│
│ brilliance grade│ 99.50 %│ 98.40 %│ 99.95 %│ 99.50 %│ 100.00 %│
└-----------------┴----------┴----------┴----------┴----------┴----------┘
形 (shape) と面の数
宝石としてのダイヤモンドの美しさは色の分散によるところも大きく、この観点からする
と、石の大きさが大きくなるに従って面の数を増やす必要があります。 すなわち、如何
なる面もその長さが 3mm よりも長くなく、0.5mm よりも大きくなければ適度な光の分散と
輝きは得られないと言われています。 このため、10 カラット以上の石には 57 面よりも
多くの面が必要だし、0.12 カラットの石の場合には57 面よりももっと面の数が少ないも
のでなくてはなりません。
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