<ダイヤモンドのカット>

* Cut :カットの善悪(とても大切な要素です)

 

サイズプロポーションフィニッシュ輝きプロポーションの評価フィニッシュの評価 ]


ダイヤモンドのカットは2種類の要素に分けられます。つまり、プロポーションとフィニ
シュ(仕上げ)です。 石のプロポーションはダイヤモンドの輝きや虹色のきらめきを左
右するものなのです。 プロポーションは標準的プロポーションスコープ及びマイクロメ
ーターを使って測定されます。
プロポーションはラウンド・ブリリアントについてだけ記載されます。 それはその他の
形のダイヤモンドについては普遍的な標準となるものがないためです。

 

( measurements ):サイズ

最初の二つの数字はダイヤモンドの直径の小さい所と大きい所とを表します
最後の数字はテーブルからキューレットまでの深さを表します
 

( proportions ):均整がとれているか

現時点ではラウンド・ブリリアントに対してだけ評価が表示されます。 
その他の型のダイヤモンドについてもプロポーションは測定されますが、普遍的な標
準となるものがなく、決定的な分析、評価は行われません。
proportions
よい方から very good, good, unusual の順になります。
girdle
幅の広い部分の平均を測ります。
そして薄い方から very thin, thin, medium, thick, very thick の順になります
thin と medium が proportion grade では very good にあたります。
同様に very thin と thick が good に very thick は proportion grade では
unusual にあたります。
次に girdle の厚さが%で示されます。
最後に girdle の形態 bruted, polished, faceted が表示されます。
culet
pointed (less or equal to 0.032 mm) = very good
small, natural or polished (0.033 mm till 1.9%) = very good
medium, natural or polished (2.0% till 3.9%) = good
large, natural or polished (4.0% and larger) = unusual
table width, cr.height, pav. depth
%で表示されます。
table width と cr. heght からは同時に crown angle も評価されます。
pav. depth から pavilion angle の良否が評価されます。

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( finish grade ):仕上がり

カットされた各面の対称性や交点の乱れがないかどうか、

    主たる4つの対称性は

      @ ダイヤモンドの直径が方向によって変わる度合い
      A クラウンの高さの異なる度合い
      B キューレットの位置の中心からのずれの度合い
      C テーブルの中心のずれの度合い

    よい方から very good, good, medium, poor の順になります。

      very good : 対称性からの逸脱や仕上げの失敗がないか無視できるもの 
      good :      対称性からの逸脱が微かに知覚できるもの  
      medium :    対称性からの逸脱が知覚できるもの 
      poor :      対称性からの逸脱の大きなもの  の順になります。

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ダイヤモンドの輝きとプロポーション


ダイヤモンドの輝きはプロポーションの如何にかかっているといっても過言ではありません。 輝きは次の諸点に基づいています。

外側の反射(テリ):
ダイヤモンド光沢と呼ばれる強い輝きを持っています。 この輝きは主としてダ
イヤモンドの表面での光の反射によるものです。 しかし、全体から見れば 10 - 20
% 程度を占めるに過ぎません。
石の内部での反射:
主としてパビリオン角によって決まります。 最高の内部の反射はパビリオン角
が約40.7 度の時に得られます。
パビリオン角が理想より大きくなると、例えば約 45 度(pavillion height 50%)の
場合はランピイ・ストーン(ゴロ石) Lumpy stone といって反射が悪くなります。
パビリオン角が理想より小さくなると、例えば約 38 度(pavillion height 39.1%)
の場合はフィシュアイ(スケ石) Fish-eye といって反射が悪くなります。
分散(ファイア):
一番重要な役割をするのがクラウン角です。 光がダイヤモンドから外へ出ると
きの入射角が約 23 度の時に最大になると言われています。
シンチレーション:
ダイヤモンドや光源が動いた場合にキラキラする状態です。

以上から分かるように pavilion angle と crown angle が、ダイヤモンドの輝きとファイ
アにとって一番重要な要素です。 これらは直接測りませんので、table width, crown
height, pavilion depth から割り出します。 girdle thickness と culet は、重要
性は劣ります。

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プロポーションの評価方法


最終的なプロポーション・グレードの決定にあたっては総ての異なった要素のうち一番悪
い評価を適用すると言うものです。

(例) girdle thickness     thin 2 %
    culet                pointed
    table width          58 %
    crown height         12 %
    pavilion depth       44 % の場合
  1. girdle thickness : 下記の表から very good
  2. culet : 下記の表から very good
  3. table width : 下記の表から very good
  4. crown height : 下記の表から very good
  5. crown angle : table width と crown height の関係から
    crown angle が 29.5゚ で good
  6. pavilion depth : 下記の表から very good

最終的な評価は上記の各要素の中で一番悪い crown angle : good の good となります。

 

ブリリアント型のプロポーションの評価一覧表

┌----------------┬-----------┬-------------┬-------------┬------------┬-----------┐ 
│                │ unusual   │    good     │ very good   │    good    │  unusual  │ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│  table width % │up to 52   │53   to 55   │56   to 66   │67    to 70 │71   and up│ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│ crown height % │up to  8.5 │ 9   to 10.5 │11   to 15   │15.5  to 17 │17.5 and up│ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│     girdle     │           │ very thin   │thin & medium│   thick    │very thick │ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│pavilion depth %│up to 39   │39.5 to 40.5 │41   to 45   │45.5 to 46.5│47   and up│ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│     culet      │           │             │up to 1.9 %  │2 % to 3.9 %│ 4 % and up│ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│   crown angle  │up to 26.5゚│27゚  to 30.5゚│31゚  to 37゚  │37.5゚ to 40゚│40.5゚and up│ 
├----------------┼-----------┼-------------┼-------------┼------------┼-----------┤ 
│ pavilion angle │up to 38.1゚│38.4゚to 39.1゚│39.4゚to 42.1゚│42.4゚ to 43゚│43.3゚and up│ 
└----------------┴-----------┴-------------┴-------------┴------------┴-----------┘ 

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フィニッシュ・グレードの評価方法


フィニッシュ・グレードの評価は前述のように4段階評価で行われます。
評価は通常、主要な四つの対称性とその他の輝きに影響を与えるものによってなされます
が、very good になる場合やボーダーラインにあたる場合にはマイナー・シンメトリーが
評価されます。

よい方から very good, good, medium, poor の順になります。

very good :
肉眼では大変に見にくいもの、見えても局部的なもの
10倍のルーペ又は顕微鏡で見つけにくいもの、はっきり見える時は局部的なもの
good :
肉眼では見つけにくいもの、よく見える時は局部的なもの
より、見つけやすく、目立たないけどはっきりしているもの
medium :
肉眼で容易に発見でき、10倍のルーペでは目立つもの
ダイヤモンドの輝きに影響を与えるもの
poor :
非対称性が大変に目立ち、妨げになるもの
ダイヤモンドの輝きに明確に影響を与えるもの


(主要な四つの対称性は)


    @ ダイヤモンドの直径が方向によって変わる度合い
    A クラウンの高さの異なる度合い
    B キューレットの位置の中心からのずれの度合い
    C テーブルの中心のずれの度合い             

これらは十倍の顕微鏡もしくはプロポーション・スコープを使って検査されます。
その結果は次の一覧表に従って評価されます。

                       ┌─----┬─----──----┬─----┐          
    フィニシュ(主要な四つの対称性)   │very │   good    │med  │          
         の評価一覧表        │ good├─----┬─----┤  ium│          
                       │     │ good│ good│     │          
┌──────────────────────┼─----┼─----┼─----┼─----┤          
│ダイヤモンドの直径が方向によって変わる度合い│< 2 %│< 3 %│≦ 4 %│> 4 %│          
│      (ラウンドのみ)        │     │     │     │     │          
├──────────────────────┼─----┼─----┼─----┼─----┤          
│クラウンの高さの異なる度合い        │< 2 %│≦ 3 %│< 4 %│≧ 4 %│          
│ a)テーブルの傾き            │     │     │     │     │          
│ b)ウェービー・ガードル         │     │     │     │     │          
│パビリオンの深さの異なる度合い       │     │     │     │     │          
├──────────────────────┼─----┼─----┼─----┼─----┤          
│キューレットの位置の中心からのずれの度合い │< 2 %│≦ 3 %│< 4 %│≧ 4 %│          
├──────────────────────┼─----┼─----┼─----┼─----┤          
│テーブルの位置の中心からのずれの度合い   │< 2 %│≦ 3 %│< 4 %│≧ 4 %│          
└──────────────────────┴─----┴─----┴─----┴─----┘          

(注1) good* が2回以上現れた時には自動的に medium に評価します。
(注2)  ウェービー・ガードルによってボウ・タイが現れた場合には別途評価します。
     肉眼での判別が困難な程度の軽いボウ・タイならば good に
     肉眼でみて容易に判る程度のボウ・タイならば medium に評価します。
(注3)  ガードルの厚さの階級が1段階以上場所によって異なるならば、
     フィニッシュの評価は自動的に good か medium になります。
     フィニッシュの評価が good になるのは、ガードルの厚さが次のように変化
     するものです。
         very thin から medium  および medium から very thick
     フィニッシュの評価が medium になるのは、ガードルの厚さが次のように変
     化するものです。
         very thin から thick  および  thin から very thick

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(その他に輝きに影響を与えるものには)


    @ オルタネイティング・ガードル・シックネス
    A コーンシェープ・ガードル
    B 上部メイン・ファセットと下部メイン・ファセットのずれがあります

これらが肉眼では普通発見出来ない程度ならば good にグレードします。
肉眼で簡単に見つけられる場合は medium にグレードします。


(マイナーなシンメトリーのデビエーション)


これは通常ダイヤモンドの輝きにあまり影響を与える訳ではありませんが、 欠陥であることに違いはありません。

    @ クラウンサイド
           スター・ファセットの非対称性
           上部メイン・ファセットの非対称性
           上部ガードル・ファセットの非対称性
           ファセットの交点の乱れ

    A パビリオンサイド
           下部メイン・ファセットの非対称性
           下部ガードル・ファセットの非対称性
           ファセットの交点の乱れ

    B ガードル
           ガードルの厚さが一定でない
           ガードルの処理の仕方が一定でない

    C エキストラ・ファセットの存在 があげられます
    存在する場所により、次のように評価されます。

┌────────────────----------------────────────────┐      
│     パビリオン側に存在        │          クラウン側に存在       │      
├───┬───────────┬----------------┬───────────┬───┤      
│サイズ│10倍ルーペで    │     grade      │10倍ルーペで    │サイズ│      
│   │クラウン側から見えるか│                │クラウン側から見えるか│   │      
├───┼───────────┼----------------┼───────────┼───┤      
│ 極小│見えない       │   very good    │大変に見つけにくい  │超極小│      
│   │           │                │           │   │      
│  小│見えない       │   very good*   │見つけにくい     │極小 │      
│   │           │                │           │   │      
│  大│見つけにくい     │      good      │よく見える      │小  │      
│   │           │                │           │   │      
│ 特大│よく見える      │    medium**    │大変によく見える   │大  │      
│   │           │                │           │   │      
│超特大│大変によく見える   │medium** to poor│大変によく見える   │特大 │      
└───┴───────────┴----------------┴───────────┴───┘      
 * ルーペクリーンの場合には "identification marks" の欄に "negligible external 
   characteristics" の注を付けます。
** コメントの下に "important extra facet(s) on pavilion/crown side." の注を
   付けます。

全てのマイナーなシンメトリーのデビエーションは、前述の評価方法によって別々に
評価されます。

最終的にフィニッシュ・グレードはプロポーションの場合と同様に全ての要素の中で
一番悪い評価がその評価になります。


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