<ダイヤモンドのクラリティ(透明度)>
* Clarity
:透明度、含有物などの程度(大切な要素です)
[ クラリティグレード|クラリティの評価|クラリティの見方|内部特徴|外部特徴
]
( clarity grade ):
一番良いものから段々と、含有物などの程度が大きく多くなります。
- loupe-clean
loupe-clean は自然光の下で 10
倍のルーペでみた場合、ダイヤモンドに含有物が認
められないことを意味します。
最初は顕微鏡で調べて、含有物が見つかれば倍率を 10
倍まで下げて見えるかどうか
検査します。
(含有物の大きさが 5 micron 以下のもの)
- vvs1 (very very small inclusion 1)
vvs は 10
倍のルーペでも発見が困難な程度の極極小さな含有物などがある場合です
(テーブルから見える含有物の大きさが vvs1 の場合、平均 12
micron
他の面から見える場合にはより大きくてもよい)
- vvs2 (very very small inclusion 2)
vvs は 10
倍のルーペでも発見が困難な程度の極極小さな含有物などがある場合です
(テーブルから見える含有物の大きさが vvs2 の場合、平均 25
micron
他の面から見える場合にはより大きくてもよい)
- vs1 (very small inclusion 1)
vs は 10
倍のルーペで目立たない程度の極小さな含有物などがある場合です。
(テーブルから見える含有物の大きさが vs1 の場合、平均 40
micron
他の面から見える場合にはより大きくてもよい)
- vs2 (very small inclusion 2)
vs は 10
倍のルーペで目立たない程度の極小さな含有物などがある場合です。
(テーブルから見える含有物の大きさが vs2 の場合、平均 70
micron
他の面から見える場合にはより大きくてもよい)
- si1 (small inclusion 1)
si
はルーペで簡単に見つけられる小さな含有物などがある場合です。
(テーブルから見える含有物の大きさが平均 150 micron のもの)
- si2 (small inclusion 2)
si
はルーペで簡単に見つけられる小さな含有物などがある場合です。
(テーブルから見える含有物の大きさが平均 150 micron のもの)
- p1 (pique 1)
p1
はクラウン側からは裸眼では見つけにくいが、ルーペでは簡単に見つかる含有物
がある場合です。 (クラウン側から見える含有物の大きさが平均 0.5 mm
のもの)
- p2 (pique 2)
p2
は裸眼で簡単に見つけられる大きな或いは複数の含有物がある場合で、
石の輝きが若干減じている場合です。
(クラウン側から見える含有物の大きさが平均 1.5 mm のもの)
- p3 (pique 3)
p3
は裸眼で簡単に見つけられる大きな或いは複数の含有物がある場合で、
石に輝きがない場合です。
(クラウン側から見える含有物の大きさが平均 3 mm 以上のもの)
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ダイヤモンドのクラリティの評価
ダイヤモンドの内部の含有物と外側のキズや欠けの位置や大きさ、数、性質の評価です。
いかに目立つかでランクが決定されます。
研磨されたダイヤモンド所見は内部特徴(内部の所見)及び外部特徴(外側の所見)に分
けられます。 内部特徴(内部の所見)は外部特徴(外側の所見)が再研磨によりあまり
重量の減少もなしに多くの場合に削除できるのに比較して大変重要です。
内部特徴(内部の所見)は多くがダイヤモンドの結晶期間あるいはそれ以前に作られたも
のです。
勿論、研磨の最中にひび割れさせてしまったような場合も無い訳ではありませ
ん。
ダイヤモンドのクラリティ(透明度)のランクづけをするために、特殊な顕微鏡が開発さ
れています。この顕微鏡はビノキュラータイプで対物レンズを変えなくとも接眼レンズで
倍率を変えられるズーム・システムのものです。 最も重要なことはダーク・フィールド
の照明とトップ・ライトが付いていることです。 グラス・ファイバーを用いた低温照明
のものもあります。 接眼レンズにグラティキュールという測定用の円形とメモリとがつ
いていてインクルージョンのサイズが測定できるようになっています。 ダイヤモンドの
透明度を評価する場合、インクルージョンの数量、サイズ、明るさや位置、そしてどの面
から観察できるかを考慮します。 これらはルールに基づいて作られた表によって透明度
としてのランクになります。 最後に10倍のルーペをとうして再検査して、国際基準に則
ったものであることを確認します。 このダイヤモンドの透明度の評価は3人の評価担当
者により、個別に行われます。
最終的に発見された内部特徴は赤で、外部特徴は緑で位置、大きさなどが鑑定書(品質保
証書)の中の図に記入されます。
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ダイヤモンドのクラリティの見方
- <ダイヤモンドの清掃>
軽石の粉を使って汚れを落としてからアルコールに浸します、その後セーム皮で拭い
て乾かします。
最後に軟らかい静電気防止の布で磨いてほこりを落とします。
場合により圧搾空気を使ってほこりを吹き飛ばします。
- <顕微鏡を使用してダイヤモンドを検査する順序>
まず、ダイヤモンドを逆さまにしてキューレットを上にします。
石の見る位置は時計の6時の場所にセットします。
次いで何か特徴のある面の上方のキューレットの近くにフェルトペンなどで印を着け
ます。 低い倍率でクラウン側から時計方向に見て行きます。
- まず、ガードル部の表面に照準を合わせます。 ガードルの上下の外側部分を探
ります。
- ガードルの内側(ガードル・ゾーン)をパビリオン側の三方向(横、斜め上、真
上)から探ります。
- ガードルの近くからテーブル、そしてテーブルの中心からキューレットまでを
パビリオン側の三方向(横、斜め上、真上)から照準をパビリオンの表面からテーブ
ルの中心まで変化させながら探ります。
- 石を逆転させ、テーブル以外のクラウン側からガードル・ゾーン、クラウン・ゾ
ーン,そしてパビリオン・ゾーンと照準をクラウンの表面からキューレットまで変化
させながら探ります。
- テーブルから中心部やキューレット・ゾーンまで、石の大部分を照準をテーブル
からキューレットまで変化させながら探ります。
- 光線をダーク・フィールドからブライト・フィールドへ切り替えて上記@からD
を繰り返します。
- 上記の操作で発見した含有物などのそれぞれについて、より詳細に検査します。
- <10 倍のルーペを使用しての検査>
ダイヤモンドの清掃をきれいに行うことは顕微鏡のとき以上に重要です。
何故なら、ほこりか含有物などかの判定はルーペの場合、顕微鏡より困難だからです
- 光線
次いで顕微鏡の時と同じようにダーク・フィールドとブライト・フィールドの環境を
作り出す必要があります。 このため、カラー・グレイドにも使用するオーバーヘッ
ド型のデイライト・ランプが必要です。 ランプは直接反射するのを防ぐ意味で少し
傾けます。
- ルーペとピンセットの使い方
石はテーブルを下に伏せ、ガードルとガードルをテーブルに平行にピンセットではさ
み持ちあげます。
ルーペを持った手とピンセットを持った手が安定するようにして、ランプのはじに位
置します。 ルーペと石との距離は約 2.5cm です。
ルーペと目の間はまつげがぶ
つからない程度出来るだけ近づけます。 ルーペでみる場合には両方の目を開いてみ
ます。 その方が目が疲れず、頭痛がしなくて済みます。
顕微鏡の場合と同様に見る位置は石の6時の位置としますが、光の状況により5時あ
るいは7時になる場合もあります。
- パビリオン側からの観察
石を手前に傾けることによりダーク・フィールドが得られます。
これを第一ダーク・フィールドとよびます。 第一ダーク・フィールドから石をもと
の方向に戻し、キューレットを遠ざけていくとほぼ元に戻ったあたりでブライト・フ
ィールドになります。
更に石を傾けていくとまたダーク・フィールドになります。
これを第二ダーク・フィールドと呼びます。 この位置は非常に重要で多くの場合こ
の位置が一番よくみえるからです。
第一ダーク・フィールドでみえたものも第二ダーク・フィールドでは明るさが違って
見えます。
もう一つの方法として石の見る位置を変えて、例えば、9時方向にしてみるのもよい
でしょう。 特にクリベジの場合には見る方向によって見え方が違うからです。
- クラウン側からの観察
特段に決まった方法が確立している訳ではありません。 クラウン面にあるものは6
時か12時の位置が一番よく見えます。 一般にクラウンの各面に直角にして見るの
が普通です。
時には若干テーブル面のほうに傾けた方が明るく見える場合があります。
テーブル
面から見る場合は見る位置が6時とは限りません。
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内部特徴(内部の所見、含有物など)の主なもの
(鑑定書(品質保証書)には赤で表示されます)
- Pinpoint
(微小な針で突いた点のように見えるためにこの名が付いたものです)
- Group of pinpoints
(ピンポイントが数個まとまって存在する場合に呼称します)
- Crystal inclusion
(ピンポイントよりも大きなもので無色透明な結晶から色付きの結晶まで色々な
鉱物があり、多くはダイヤモンドが結晶する以前に結晶していたと考えられます)
- Dark inclusion
(カーボン・スポットとも言われ、硫化物の場合や石墨などの場合があります)
- Cloud
(ごく微小の白色のインクルージョンが多数集合して雲状にみえるものです)
- Cleavage
(割れ、亀裂のうち比較的に大きなものをいいます)
- Feather
(割れやヒビが上面から見た場合、半透明に近い白い羽毛状に見える場合をいいます)
- Bearded girdle
(ガードルに髭状の亀裂のあるものをいいます)
- Laserdrilling
(レーザーでトリートメントしたあとの孔をいいます)
- Growth lines-Graining
(構造上の現象で、結晶の成長模様が見えるものをいいます)
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外部特徴(外側の所見、キズや欠け)の主なもの
(鑑定書(品質保証書)には緑で表示されます)
- Percussion figure
(衝突傷、ラフな取扱いでダイヤモンド同士がぶつかってできた傷です)
- Pit or cavity
(カットされた表面に内部インクルージョンが脱落した穴が残っているものをピット
、欠損部をキャビティといいます)
- Scratch
(引っかき傷をいいます)
- Abraded facetedge
(ファセット・エッジの摩耗、損傷をいいます)
- Abraded culet
(キューレットの摩耗、損傷をいいます)
- Beard, Girdle roughness
(ガードルの表面の仕上げ不良で表面が凸凹しているものです)
- Nick at the girdle
(ガードル部分に自然面でなく僅かに切り込まれたキズが残っているものです)
- Polishing lines
(研磨あとの残っているものをいいます)
- Burn mark
(表面に着いた小さい丸い白いスポットをいいます)
- Extra facet
(正規のカット面以外に小さな余分なカット面が認められるものをいいます)
- Natural
(原石の面が残っているものをいいます)
- Natural on the girdle
(ガードル部分にナチュラルのあるものをいいます)
- Surface grain lines, Knotlines
(構造上の現象で結晶面などが現れたもの、内部インクルージョンが、たまたまカッ
ト表面に現れたものをいいます)
参考: loupe-clean と flawless (fl) と internally flawless (if)
との関係
- 米国 (GIA) では flawless (fl) は free from internal and
external faults となっています。
- 欧州では internal faults だけが考慮されます。external faults
は カットのグレーディングに含まれます。
- Scandinavian diamond nomenclature では Loupe Clean を flawless
(fl) と internally flawless (if) との2段階に分けています。
- 国際的機関としては
- CIBJO では All internal faults and features which are
completely or partially surrounded by the stone, are to be
counted as inclusions. .....
として、 loupe clean
A diamond can only be designated as loupe clean, if it is shown
to be completely transparent and free from inclusions under the
above conditions.
- IDC では A diamond is loupe clean if it does not contain
any internal faults which are larger than a dot-shaped
inclusion of five micron viewed with good light contrast. In
border-line cases the loupe is decisive. It is pointed out,
that the term "loupe clean" is to be preferred to the older
terms "pure" and "internally flawless", because it is more
logical as diamonds are nevercompletely free from inclusions
and it is only a question of the magnification whether they are
recognised or not. ..........
となっています。
より分かりやすく説明すれば、
米国では flawless (fl) を使い、欧州では loupe clean
を使うということです。 そして、
米国の flawless (fl)
には内部のインクルージョンだけではなく、外部の傷も含まれるのに対し、
欧州の loupe clean では外部の傷は透明度 clarity grade
には含まれないで、
カットの善し悪しに含まれるという違いがあります。
flawless (fl)
すなはち「きずなし」という表現はダイヤモンドでは顕微鏡の倍率を上げれば、
必ずインクルージョン(きず)が見つかるのだから、loupe clean
という言葉を用いる方が
より論理的であるというのが、欧州の立場です。
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