分娩について

出産は全くの個人の体験ですから、人によってずいぶん違うと思います。 すごく長かっ
た人、短く感じた人、大変だった人、楽だった人。 また、分娩にもいろいろなスタイル
があります。 これから何回かに渡って、個人の体験談をご紹介していきたいと思います

無痛分娩 | 座位分娩 | 計画出産 | 自然分娩


c.計画出産の話

 計画出産といっても私の場合、自然出産のつもりでいたのに肝心の子供が予定日を過ぎ
ても生まれなかったため、結果として計画出産となったのです。
 出産前キネジストの所に数回通い、呼吸法や陣痛の起きた場合などいろいろ学んでいた
私はその日を心待ちにしていたのですが、予定日になっても子供は生まれて来ません。 
診察を受けに行くと医者は「さて、いつ生みたいですか。 あなたが日にちを決めて下さ
い。 明日でもあさってでもいいですよ。」と言うのです。
 そう言うことは当然医者が指示してくれるものと思っていた私は戸惑いましたが、逆に
考えれば自分の都合のいいように、あるいは納得がいくようにできるということでもあり
ます。 促進剤を打つよりはできるだけ待ちたかったのですが、二週間待つ勇気はなかっ
たので一週間後に入院することに決めました。
 さて、その間にも生まれる気配がなかったためそのまま予定通り入院となり、夜8時に
病院に向かいました。 受付を済ませ産科棟へ行き、内診を受けて子宮柔軟剤を入れると
後は陣痛室で待つだけ。
 陣痛促進剤を打つのは翌朝です。 他にすることもないので廊下をうろうろしたり入浴
設備(陣痛を柔らげるため)を見学したり隣にある分娩室を覗いてみたり。
後は持参の音楽テープを聞いて過ごします。
 柔軟剤のために陣痛が始まるかもしれないと言われていた通り、明け方陣痛で目がさめ
ました。 あっという間に5分間隔になったため看護婦に知らせます。
早朝、予定通り促進剤を点滴で入れ始めて間もなくいつものキネジストが到着。
呼吸を指示したり背中をさすったりしてくれます。 出産は午後かとなぜか決め込んでい
た私は、9:00はには生まれるでしょうというキネの言葉で、夫は間に合うかしらと急
に心配になりました。 しばらくするとさらに促進させるため、人工的に破水させます。
進み方も早く痛みも我慢できる程だったので、麻酔(これもその場で自分が決めることで
す。)は断りそのまままちます。
 夫が到着したのは分娩室に入る15分前。 その頃が一番苦しいときなのですが、隣の
分娩室へ陣痛の合間を見計らって歩いて行くように言われます。 途中で陣痛が起きるの
では、とつい早足になりました。
一方にキネが立ち、もう一方に夫が立つ中、ものの15分もしないうちに長男が誕生。 
計4時間30分のスピードでした。
 その間夫の出番は決して多くはないのですが一緒に力を込めたり、誕生後は子供に産湯
をつかわせたりと実感がわいたようです。 喜びを分かち合うことができお互いとても満
足しています。


本稿は PETITS-POIS a.s.b.l.の了解を得て、PETIT-POIS No.4(12/92)より転載させて
いただきました。 なお、転載にあたり、編集および若干の変更をしております。

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